『暮らしのなかの宇宙スピンオフ』

という本を読みました。JAXAが作った本です。


暮らしのなかの宇宙―SPIN OFF

暮らしのなかの宇宙―SPIN OFF



タイトルのとおり、宇宙開発の中で生まれた技術が私たちの暮らしのなかで
どういう風に使われているか?
ということを紹介した本です。


この本が最も特徴的なのは、本というのは名ばかりで一枚の大きなマップが宇宙で太陽電池パネルを
開く技術であるミウラ折りでたたまれているという点です。この『ミウラ折り』は三浦公亮
という人が考案した折り方で折りたたんだ一枚の紙(パネル)の一端を一方向にひっぱるだけで一気に
開いたり、また折りたたんだりすることが出来る技術です。(本文より)


で、感想なんですが『ミウラ折り』を実際に目で見られたのは面白かったですね。
でも、それ以外のマップに書かれた内容は、ちょっとどうだろうと思いました。
あまりにも内容が漠然とし過ぎてるんですよね。個人的にはもうちょっと具体的な内容を
期待していただけに食い足りない部分がありました。まぁ、たかが300円ちょっとの本に
そこまで期待するのも間違いな気もしますがw。また、JAXAはこの本を世に出すことで
宇宙開発のための技術は私たちの暮らしの中にスピンオフ(技術移転)されているので
無駄じゃないということをアピールしようとしてるんだと思いますが、正直言ってJAXA
自己アピールが下手だなぁと感じました。JAXAは広報を外の専門家にお願いしてみては
どうでしょうか?ただでさえ、以前(2006-5-20)このブログにも書いたとおり、JAXAの予算に
国民の厳しい目が向けられているという現実もあるわけですし。どうかなぁ?